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生活習慣予防

健康はお口から!

「花より団子」や「食欲の秋」など、食べることに関連した諺を耳にします。美味しい、そして 楽しい様子が伝わってきます。私たちが好きなものを食べ、歯触りや歯ごたえを感じることが できるのは、『歯』のおかげです。

何でも美味しく食べるためには歯の本数が必要

  歯の本数は28本、親知らずを含めると32本です。 一般的に20本以上の歯があれば、殆どの食べ物を噛んで食べることができ、5本以下になると、バナナやうどんのような軟らかいものしか噛めなくなると言われます。
  そのため、歯の本数は栄養状態にも影響します。しっかり噛むことが出来れば、いろいろなものが食べられるため、多くの栄養素の摂取状況が良好になります。これは「8020運動(80歳になっても自分の歯を20本以上保とう)」の論拠にもなっています。
  ちなみに、8020達成者は3人に1人以上(平成23年厚生労働省による歯科疾患実態調査)。いくつになっても何でも噛んで食べられる、例えば、堅焼きせんべいをバリバリ‥とは、実はすごいことなんです。
*自分の歯にはかないませんが、入れ歯でも「きちんと噛める」状態であることが重要です。

歯を失う最大の要因が・・・

  ありがたあい歯ですが、歯を失う最大の要因が歯周病です。 歯周病は、歯肉(歯ぐき)や歯を支える歯槽骨など、「歯周組織(歯の周りの組織)の病気」で、歯周病菌の感染によって起こります。最初に歯肉が炎症を起こし(歯肉炎)、進行すると、歯肉以外の歯周組織にまで炎症が広がり(歯周炎)、歯槽骨が徐々に破壊されます。
  原因は、歯と歯肉の境目に溜まった歯垢です。歯垢は、歯周病菌や虫歯菌など細菌の塊で、歯磨きが不十分な時に溜まり、この状態が続くと歯垢は増殖し、歯と歯肉の隙間へと入り込みます。
  一方、私たちの体には、細菌から体を守る力(抵抗力)があります。歯周病菌は、ほぼ全ての人のお口の中に存在しますが、全ての人が歯周病になるわけではありません。歯周病になるか、ならないかは、歯周病菌と抵抗力のバランスです。歯周病菌が多くなった時(歯磨きが不十分)や、体の抵抗力がおちた時(体調不良・疲労・ストレスなど)に発症しやすくなります。
  症状は、歯肉が赤く腫れる・歯磨きで出血する(歯肉炎)などに始まり、進行すると慢性的な歯肉からの出血・排膿、酷い口臭、歯肉は下がり、歯はグラグラし(重度歯周炎)、最後には抜けてしまうこともあります。

健康な歯肉 歯肉炎 重度の歯周炎
健康な歯肉 歯肉炎 重度な歯周炎

歯周病の影響は、お口の中にとどまりません!!

  歯周病菌は、血管やのどを通して、全身に悪影響を及ぼします。 糖尿病や脳梗塞、心臓の病気(狭心症・心筋梗塞・細菌性心内膜炎)や呼吸器の病気(誤嚥性肺炎)、早産・低体重児出産などとの関連が分かっています。
  特に糖尿病がある場合は歯周病を悪化させ、歯周病は糖尿病を悪化させる悪循環の関係にあるため、歯周病と糖尿病の治療を並行して行い、悪循環を断つ必要があります。

知れば知るほど怖い歯周病・・・ですが、毎日のお手入れで予防が可能!

  1番の予防は歯垢の除去です。
  歯にべったりと付着する歯垢は、口をすすぐだけでは取れないため、歯磨きで確実に落とすことが重要です。基本は毎食後、1日に1回しか時間がとれない時は、就寝前に時間をかけて丁寧に磨きます。歯と歯の間など、汚れの残りやすい場所は歯間ブラシやデンタルフロスの使用が効果的ですが、使い方を誤ると歯肉を傷つける危険もありますので、注意が必要です。
  歯科医で歯磨き、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方について指導を受けることをお勧めします。

  お口のお手入れと併せ、間食やダラダラ食べを控える・よく噛んで食べる・疲労やストレスを溜めないことも大切です。
  なお喫煙は歯周病最大の危険因子と言われております!お忘れのないように。

  いくつになっても、自分の歯で噛んで、美味しく食べたいものです。お口の健康は1日にしてならず、毎日のお手入れの積み重ねです。歯を「磨いている」と「磨けている」には大きな 違いがあります。1日のしめくくりに、「磨けている」歯磨きを。お口の中を清潔に保つことは、歯だけでなく体を守ることにもつながります。

報道健保の歯科検診

  顕微鏡でお口の中の細菌をチェックできます。元気に動くものも見えたりして、「あっ!生きてるんだ。」って分かります。

【写真及び資料提供】
  • ・サンスター株式会社
  • ・一般財団法人 サンスター財団

※歯ブラシの持ち方・ブラッシング圧・歯磨き・歯間ブラシやデンタルフロスの使い方
出典:『はじめて であう お口のお手入れのぽん』P7〜P13